98フォント

なんとなく、PC9801からフォントを抽出して使ってみたくなった。半角英数字だけなら一気に処理するツールとかも出回ってる。だけど、それでは中途半端な気がして漢字も含めてttf形式(埋め込みビットマップだけど)にまとめることにした。

いろいろ試行錯誤したけど、最終的に使ったツールはPC98Eというエミュレータに付属しているmkcgとmkbdf、そしてKaoriya.netにて公開されているbdf2ttf。もちろん、それらを実行可能な機体やOSも必要だし、ちょっとした修正用にテキストエディタもあった方が良い。
で、実際に作業してみて気付いたことがある。半角文字はJISコード2921-2A7Eに割当てられているものとアスキーコードに割当てられているものの2種類があり、それぞれグリフが違うのだ。前者はフォントの高さが後者よりも高いデザインになっていて、全角文字とのバランスを考慮した作りっぽい。でも、私がPC9801を使っていたころに前者のフォントを見たことがなく、違和感が強い。特に数字のゼロの斜線の有無が気になる。
それともうひとつ。前者の半角フォントは「ガ」等の濁点付きの文字を含む。ttfの内部コードはUNICODEが原則で、割当て先が無いので使わないか外字にでも入れるしかない。濁点付きの半角カナなんて初めて見る気がする。手元にあるPC9801の資料を見るとちゃんと書いてあるのだけど、全然意識したことなかったよ。
とりあえずはまともにWindows上で使えるようになってなかなか快適。MSゴシックより見易いように思う。でも、今はMeadowのフォント設定に悪戦苦闘中。

PC‐9801プログラマーズBible―98を98%使う本

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