ライブアライブ

昨日は歌番組「HEY!HEY!HEY!」を見た。もちろん目当ては平野綾ハルヒの中の人と言えばわかるだろう。
ハピマテがMステでスルーされた事件は記憶に新しいところで、その際はアニソンが冷遇されていると言う論調が盛り上がった。それに比べると今回は段違いの待遇と言える。HEY!HEY!HEY!はトーク番組としての側面が強く、平野綾が弄り甲斐のあるキャラであることが理由ではないかと考えている。
で、ランキング上位になったCD「涼宮ハルヒの詰合」であるが、文化祭でハルヒが歌った2曲とみくるが映画のテーマソング用に歌った1曲から成る。
思い出してみよう。この作品世界で起ることは「ハルヒがそう望んだから」そう在るということだ。軽音楽部の内のふたりが同時に違う理由で文化祭に参加できなくなるはめに陥るという展開は若干無理があると思えないだろうか。つまり、ここはハルヒが望んだからこそそうなったということを演出しているわけだ。別にボーカルひとりが抜けるだけでも一応のストーリーとしては成り立つわけで、あえて無理がある展開を作ることでハルヒの願望でそうなったことを匂わせたと考えるのが妥当だろう。(原作ではボーカルとギターは兼任であったことになっている。)
その延長で考えると、ハルヒが歌った2曲についても軽音楽部のオリジナル曲という設定とは言え、ハルヒの願望や心情が表現されていると捉えることができ、そう思って聞くとなるほどと思える内容になっている。もちろん単に深読みしすぎなのかもしれない。だが、京都アニメーションのクオリティが作画だけではなく、そういった原作にない演出にも及んでいるのだとすれば本当にすごいことだ。原作付きのアニメの場合、原作より良くなることは稀だが、これに限って言えば原作小説にない良さがある。
第2期シリーズにも期待。


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