WiLiKi

WiLiKiはWikiの実装のひとつで、Gaucheによって記述されている。作者である河合氏自身はまだ実装がこなれていない箇所があると考えているようだ。だが、単に使う分にはシンプルさとカスタマイズ性をあわせもった便利なものと私は認識している。
導入が楽である点も利点のひとつかと思う。だが、この導入の容易さというのはGaucheが適切にインストールされていればの話である。普通のフリーサーバでGaucheがインストール済みであるということはまず無いと言えるので、自前でウェブサーバを用意できるのでもなければWiLiKiを導入することは難しいと考えられる。
だが、フリーサーバとして人気のあるXREAの上でWiLiKiを動かすことができた。今後はWiLiKiベースでサイト構築する方針だ。書き込みはできないように制限しているので、WikiというよりはCMSとしての利用だ。要望が多くあれば書き込み可能にしたWiLiKiをもうひとつ動かしてもよいと考えていると言っておくが、要望が無いことは明白であることをわかった上で言っているので本当はそんな気は無い。と、いいつつ要望などなくても気分次第でいつのまにか運用を開始したりすることも有り得るので結局は気紛れだったりするわけだ。
XREAは他のフリーサーバと比較して制限が緩めになっている。よほど管理に自身があるのだろう。C言語等で書いたプログラムをコンパイルしてアップロードしてサーバ上で実行することを許しているので、Gaucheを自分のホームディレクトリ以下にインストールすれば、WiLiKiを実行することも可能なのである。
XREALinuxで運用されているので、その上で動くようにするにはLinux用にコンパイルする必要がある。Linux環境が手元にあるならそれで良いが、無いならクロスコンパイラを用意する必要がある。先日の記事でも書いたように、私の場合はクロスコンパイラを用意する方法を用いた。
詳細は述べないが、XREAのサーバでGaucheが動くようにするまでが面倒なのであり、言語としてのGaucheやその上で動くWiLiKiはとても使いやすいものなのだ。知名度を高め、実績を積めばいずれ多くのフリーサーバにGaucheが導入されると信じている。それまでのつなぎとしてXREAへの導入方法を紹介したい。と、思うのではあるが、試行錯誤で強引にいじったりして導入したのでどこをどうしたのか今となっては自分でもよくわからない。少くとも「出来る」ということがわかったので良しとしよう。
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