ガンスリンガーガール 第7巻

コミックス「ガンスリンガーガール」の第7巻を読んだ。
前巻で登場した新キャラクタであるペトラの視点を主軸とした展開となっている。ヘンリエッタやリコは数コマ程度しか出番がなかった。そのため、不満の声もあがっているようだ。だが、このままペトラ(や2期生)が中心になるのではという懸念は杞憂に過ぎるだろう。サンドロはペトラに「人を観察すること」を教える。だが、それは必ずしもテロリストを発見するための技能と言うだけではない。ペトラの視点から今までのキャラクタを描くことで、今までとは違った形でキャラクタの魅力を表現していると言えよう。つまり、ペトラは新しい視点なのである。条件付けが緩くなっているという設定も、その落差から1期生のメンタリティを強調しようとする試みではないかと推測している。
1期生は公社や担当官に精神的に強く依存している描写が多いが、ペトラの場合はそうではない。では何がペトラを動かしているのか。今回の巻でペトラはグエルフィ検事を守り、それを誇りに思うと述べる。ここで1期生達との明確な差が示されたわけである。今後は互いの関わりの中から新しい面を見せてくれることが期待できるだろう。
それと、「クローチェ事件」の概要が明かにされたことも重要なポイントかと思う。当初からほのめかされていた事件であり、ストーリー中で重要な位置付けになっていただけに、概要だけとは言え明かされたことはインパクトが強い。どう展開するのか楽しみなことだ。

GUNSLINGER GIRL 7

GUNSLINGER GIRL 7


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