ツンデレ

ツンデレという言葉がある。普段はとげとげしい(ツン)態度のキャラが不意に好意的な態度になったり照れてみせたりする様子のことを指して使われるとされている。あるいはそういうキャラクタやシチュエーションのことであるとする説もある。だが、私としてはこの定義は的を外しているような気がするのだ。
ツンデレはツンとデレが絶妙なあんばいで混ざっている様子であって変化する様子や落差ではないというのが私の主張だ。実際、より注目を集めるツンデレのシチュエーションというのはツンの中にデレが垣間見えるような、微妙なラインである場合が多いように見受けられる。
以上の解釈を適用するならば、近年の代表的ツンデレキャラとして挙げられることの多いルイズやシャナはツンデレと言うのはいささか無理がある。私の思うところのツンデレの最低限のラインはヴィクトリカあたりだ。逆に最高のツンデレキャラを挙げるなら間違いなくハルヒであろう。
念のためことわっておくが、あくまでも一個の意見に過ぎない。また、ここでツンデレでないとして挙げたキャラクタを貶めるつもりはない。むしろ、カテゴリに収めようとすることに対しての警鐘である。カテゴリを作っても、その概念を共有していく内にいずれ拡大解釈されるようになり、分類としての価値を失う。かといって概念の縛りは消えるわけでなく、実に中途半端だと思う。
パターンにあてはめることにこだわるよりももっとキャラの個性というものを感じようじゃないか。キャラの方がパターンを狙ってることもあるけどね。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

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GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

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