縦書き

かつての日本語は縦書きが基本だった。今では分野によって縦書き・横書きは使い分けられている。もちろん、数式を含む論文等で横書きにするのはそちらのほうが合理的であるからというのはわかる。だが、小説やエッセイ等でさえ横書きが読み易いとする者も少なからずいるという話も聞く。先日話題に取り上げたケータイ小説がウケている理由のひとつにも横書きが挙げられている。
携帯電話に限らず、情報機器では横書きが標準的であることもあって、今では横書きの文章の方が読む機会は多いかもしれない。この流れが逆行することは無さそうだ。紙媒体が減るにつれて縦書きはますます肩身が狭くなることだろう。
その内に紙媒体にも横書きが侵蝕してくるなんてこともありそうな話だ。文庫本なら片手だけでページをめくれるが、逆にめくるのは慣れないとちょっとやり難そうだと思った。
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