洞窟物語

久々に PC でゲームをやってみた。 「洞窟物語」というアクションゲームである。 このゲームは Wii にも移植されているそうだ。 あるブログ記事 (id:ryocotan:20081108:p1) にて存在を知り、気軽に始めたのだが、これがなかなか良作であった。

主人公の行動によってシナリオが分岐して、入手する武器の種類が変わったり、ステージやエンディングにも違いが発生するといったやり込み要素も盛り込まれている。

トゥルーエンドに至る条件はかなりわかりにくいが、キャラクターのセリフなどをよく考察すればたどりつけるようにきちんとした伏線が示されているところなど、単純にアクションゲームに分類してしまうのがためらわれるほどの凝ったシナリオである。 記憶を失った主人公と謎に満ちた舞台、独特の愛らしいキャラクター達が演出する世界は物語性が溢れている。

主人公のセリフは無かったり、ドット絵的なグラフィックスだったり、 FM 音源を連想させる音楽だったりと、古典的な手法を踏襲していて、どこか懐しささえ感じさせるにもかかわらず、古臭いと思わせないそのバランス感覚は素晴らしい。 ベータバージョンに対する意見を元に調整を繰り返したという話だ。 作者自身のセンスは素晴らしいが、自己満足に陥いらず地道な改良を続けたからこそこれだけのものが出来たのだろう。

しかし、普段はゲームなどせず、やっても RPG 系だったりする私からすれば、どうにも難易度が高すぎて簡単に行き詰まる。 攻略サイトを見たところでアクションゲームという性質上、大して役にはたたない。 「モンスターX」と8回ほど戦闘を繰り返したがヒットポイントを半分も削れなかった。 結局、無敵化の改造を施した。 doukutsu.exe をほんの1バイト書換えれば無敵に出来る。

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終盤など主人公がどこにいるのか見失うほど敵がわらわらと寄ってくるのに、本当に素で攻略できるのか疑問だが、アクションゲームに慣れている人にとってはこれくらいはやや難しいといった程度なのだろう。

さて、情報によると洞窟物語のステージエディタも存在するようで、洞窟物語のシステムを用いたスピンアウト的なシナリオのゲームも多数作成されている。 そういった二次創作では洞窟物語の世界観をどのように広げているのか関心があるところだ。 中にはアクション的に難易度の高いものもあるらしいので、腕に覚えのある人は挑戦してみるのも良いだろう。

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