涼宮ハルヒの陰謀

涼宮ハルヒの陰謀」を読んだ。新しい展開の始まりっぽい。私はこの巻を見るまで涼宮ハルヒシリーズは何でもアリのコメディだと思っていた。ハルヒの超能力(?)はそのための理由付けとしてうまいなんて見当違いのところに感心していた。ちゃんと全部が本題に絡む仕掛けなんだね。
時間の概念の捉え方は古典的なものだし、朝比奈みくる(大)がやってることも笹本祐一の「エリアル」で似たようなネタがあった。それでも面白く読めるのは、やはりラノベの良さがキャラがどこまで立ってるかということに尽きるからかもしれず。
改めて考えてみると時間を題材にした話は少なくない。でも結構いろいろな捉え方をしてる。どんなパターンがあるか考えてみよう。

  • 歴史は変えられない
  • 歴史を変えることはできるがどこかで復元しようとする力が働く(GS美神)
  • 複数の歴史が平行して流れる(パタリロ)
  • 複数の歴史が平行して流れているが常にどれかひとつが正史として選択される(ドラえもん)
  • 選択肢が発生したところで複数の歴史に分かれる(ドラゴンボール)
  • 過去も未来も無限にある(ヤマモト・ヨーコ)

だからどうしたというとどうもしないのだが、現代では歴史は唯一のものでないとするパターンが多いようだ。それが真実なら人類最大の災厄(完全な予知)は杞憂に過ぎないことになる。
かなり話題が脱線したが涼宮ハルヒシリーズはなかなか良いと強引に結論。

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)