「ガンスリンガー・ガール」第6巻

ガンスリンガー・ガールの第6巻を読んだ。
前半はクローチェ兄弟の過去を匂わせる展開となっている。妹(エンリカ)を失なったことが担当する義体への態度としてそれぞれ違う形になって表われていることが見てとれる。「クローチェ事件」について作中ではっきりと言及されてはいないが、五共和国派のテロに絡んだ事件で家族や恋人を失ない、公社の仕事にかかわるきっかけになったことははっきりした。
後半は新キャラの登場。2期生の一人目、ペトルーシュカ。今回は改造前の経緯を含めた物語となっている。今迄の素体は子供ばかりだったこともあってか、改造前の話があまり無い。強いて言えばトリエラの過去話が最も詳しいくらいか。それも担当官(ヒルシャー)側の視点であり、トリエラ自身についてはあまり触れていない。
2期生からは条件付けを緩くするとのことなので、これから登場する義体はより複雑な感情の動きを見せてくれるだろう。楽しみなことだ。しかし、従来のキャラの扱いがどうなるのかは気になるところ。特にトリエラはフランカ達を逃がしてしまって中途半端な状態になっているので、この伏線の回収には期待したい。(ピノッキオを殺して一段落はしたが、フランカ達の死体が見付かっていないのはほぼ確実に逃亡に成功しているだろう。)
ところで、トリエラの人気は高いね。mixiでやってたアンケートでは4割がトリエラ派だった。ツインテール、ツンデレ(?)が勝因か。

GUNSLINGER GIRL 6

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