ローカルルール

「身体の中世」という本を読んでいる。 中世における身振りが持つ役割等について考察した内容である。 まだ序盤を読んだだけだが、ちょっとした動作にも様々な背景があって興味深い。
左足と同時に右腕を前に振るという基本的な歩く動作も日本ではかなり近代になってから普及したものだと聞いたことがある。 (漫画「夫すごろく」で著者の夫がその話をする場面があった。)
我々があたりまえにやっていて全然違和感が無いことでも、実は時代的にも地域的にも極々限られたローカルルールでしかない。
漫画や小説とかで過去を舞台にしたものは多いが、どれも現代人的なメンタリティで解釈しすぎじゃないかと思う。 我々にとっては理解不能で理不尽なことがたくさんまかり通っていたはずなのだ。
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