「ドラえもん」を知らない日本人は少ないと思う。 漫画を読んだことがなくとも、あの丸っこいロボットが未来の道具をのび太に与える話なのだということは大抵の人が知っている。
さて、ドラえもんが取出した道具のひとつに「オコノミボックス」というものがある。 四角いものになら何にでも変形するという道具だ。 作中ではテレビやレコードプレイヤー、そしてインスタントカメラとして使っている。
我々は知っている。 その道具は携帯電話、あるいはタブレット PC だ。
未来を舞台にした物語は無数にある。 マクロスプラスなんかもそうだ。 作中にはコンピュータで作られたアイドル (バーチャリティアイドル) シャロンアップルが登場し、いかにも未来的な雰囲気を演出していた。
だが、我々は知っている。 人工知能こそ無いものの、初音ミク等のボーカロイドシリーズだ。
例を挙げれば限りないが、かつて未来だったものがいつの間にか我々のまわりには溢れているということはわかるだろう。
私が生きている内にどれだけの未来が今になるだろう。 そんなことを考えると年をとることにも楽みを見出せる。
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