こんな夢をみた「エレベータ」

いつも意味不明な夢シリーズだが、今回は毛色の違う夢を見た。

私は高層建築物の中にいた。 滑り台で一階分を下りられるようになっていたので珍しいと思ったのだが、それは下の階へ下りるためのものではなくエレベータホールへと繋がるものであった。 エレベータホールへは階段か滑り台のみで繋がっていた。 つまり、エレベータホールへ行くためには、同時に階段で一階分上がるか滑り台で一階分下がるかしなければならない。 エレベータホールから出るには階段で一階分上がるか階段で一階分下がるかということになる。 (エレベータホールから出るためには滑り台を使えない。) また、エレベータホールとの接続とは別に上下階とは階段で繋がっている。 どの階へ行くにも最低でも一度は階段を上るか下るかする必要があるということだ。

この条件では、ひとつ上の階へ行きたい場合にエレベータを使おうとすると滑り台で一階分下がってエレベータホールに到達し、エレベータで一階分上がってから階段で一階分上がるというのが最短経路になる。 (ここでは階段を上るのと下るのは同じ階数分であれば同じ労力であると仮定している。) それなら階段で一階上った方がマシだということになる。 ひとつ下の階へ行きたい場合も同様である。

二階分下がろうとすると、滑り台でエレベータホールへ行ってからそのまま階段で一階分下りるのが最短になる。 エレベータホールを経由するが、エレベータを使う必要はない。

つまり、この設計だと上一階分の移動と下二階分の移動はエレベータを使わない方が楽なわけで、わずかな移動の場合にはエレベータを使わないように誘導する設計思想なのである。 現実には何かと問題もあるだろうが、夢の中でこの建築物を見た私はとても感心したのだ。

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