奇妙な誤字

近頃はアマチュアによる小説作品がインターネット上でたくさん発表されている。 書いているのは素人であるし、編集者がいるわけでもないので誤字が多く含まれるのは仕方のないことではあるのだが、単なる漢字変換間違いではない奇妙な誤字を見ることがある。

そのひとつはカタカナの「ニ」であるべき箇所が漢数字の「二」になっているというものだ。 普通の入力システムでは文節や単語を単位とする変換になるのでカタカナから成る単語の内の一文字だけが漢字になるというのはどうにも()せない。 同じ人による(くせ)というわけでもなく、多くの人がこの間違いを頻繁にやっているのである。

とはいえ、カタカナの「ニ」も漢数字の「二」も音は同じ「ni」なので、私が知らない何かの入力システムではそういう打ち(そこな)いをしやすいこともあるのかもしれない。 などと思っていたのだが、カタカナの「ロ」であるべき箇所が漢字の「(くち)」になっているという事例もちょくちょく見る。 これは打ち(そこな)いで起こるようなものとも思えず、いったいどういうことなのかさっぱりわからない。

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