こんな夢をみた「ゆがんだ景色」

こんな夢を見た。

私は自動車にのっていた。 自動車は高度に自動制御されていて運転の必要はないが、見た目には現代の普通の自動車のようにハンドルもあり、ペダルもついていた。 窓はガラスではなくディスプレイになっていて、外の様子に情報を付け加えて表示する、いわゆる強化現実 (AR) を実装したものだった。

その自動車は山道を走っていた。 遠くに山城が見えた。 自動車には誰だかよくわからない同乗者がいた。 同乗者の説明によれば、城を中心にした観光地なのだという。

しばらくすると、 (窓に模した) ディスプレイの景色がゆがみ、まるで空中を走っているかのような状態になった。 観光地として城を強調するあまり、どこからでも城が見えるようにデータが補正されて、結果として無理のある映像になっているのだと同乗者が説明してくれた。

私はリセットスイッチ (通常の自動車ならばワイパーを動かすスイッチであるが、夢の中の私はなぜかそれをリセットスイッチと認識していた) を押したが、映像はゆがんだままだった。 与えられるデータがゆがんでいるので、やりなおしたところでゆがみは解消されないのだった。

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