こんな夢をみた「四年七組」

こんな夢をみた。

私は小学校の校庭にいた。 夕方から夜になりかけるくらいの暗さだった。 見えないことはないが、不安な程度の暗さといったところである。 誰もいない。

私は内ポケットからリモコンを取り出してスイッチを押すと校庭の照明が付いた。 校庭の照明は野球場にあるようなすごく強力なもので、たちまち明るくなった。 照明のリモコンは、一般的な照明用のリモコンとして想像されるようなものではなく民家の壁に設置されているようなものをそのまま取り出してきたような形をしていた。

私が小学校にいたのは、小学校に関連する噂を確かめにきたのだった。 四年七組の教室には呪いがかかっているのだという。

私は小学校に入っていくと、何故か床や壁は剥き出しの木造で、一般的な校舎の意匠ではなかった。 校舎というよりも、寺を思わせる見た目であった。 ちなみに、外から見た校舎はごく一般的な学校の様式だった。 建物は校舎の様式にありがちな細長いものではなく、上から見ると真四角のような形になっていたはずだ。 その右奥が目的の四年七組だった。

寺の廊下のような廊下をそのまま進み、四年七組の教室の戸 (障子が貼られた和風の様式の戸である) をあけると、そこもまた畳敷きの和風の部屋だった。 だが、とりたてて怪奇現象に関するようなものもなく、廊下を通って入口に戻ろうとすると、曲がり角で和尚に鉢合わせた。

以上。

夢の中の私はこれらを当然のものと受け止めていたが、実際にはこんな場面を体験したことは一度もない。

この夢に登場した小学校の外観は私が通っていた小学校とは全く異なるものであったし、私の通っていた小学校は各学年に二組しかないので七組などといったものは存在するはずもない。 当然に、教室が和風だったりもしない。 どこかの教室の呪いなどといった噂も記憶にない。

こういったよくわからない夢が、いったいどういった記憶から合成されたものなのか、自分の内面に想いをはせてみるのもまた一興である。