分散リポジトリ

URL は永続的であるべきだ。 情報は永続的であるべきだ。 それはウェブの理想的な運用であるが、現実はそうではない。 情報の保持にはそれなりに費用もかかるのであるから、途中で放棄せざるを得ないこともあるだろう。

無料でウェブサイトを開設できるサービスのジオシティーズが終了したときには大きく話題になったりもした。 大規模にやっているサービスが消えると時代がひとつ消えたかのように空白になってしまう。 今なら、たとえばツイッタやピクシブが消えれば失なわれる情報は多い。

インターネットは情報にアクセスするために複数の経路を持つことを趣旨として設計された。 しかし情報の保持はかならずしも分散されていない。 技術的には CDN (Content Delivery Network) といったものも活用されているが「サービス」に所有されていることにはかわりなく、いずれ消える不安はいつでもある。

だからサービスとして堅牢であることを指向するよりは、ユーザが簡単に情報を複製できる仕組みが積極的に活用されて欲しいと思うのだ。 ブログは RSS で全文配信されて欲しいし、 Git リポジトリとして公開されていればなおよい。 小説作品なら ePub 形式が好ましい。

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