以前に内部を掃除するためにマウスを分解したことがある。マウスホイールはスリットが入った円板であった。光学センサでスリットを読みとり、回転量を検出する仕組みらしい。いわゆるロータリーエンコーダである。
これとよく似た例題を教科書で見たことがある。エレベータの位置制御の例題だ。だが、エレベータの制御とマウスホイールでは決定的な違いがある。それは回転方向だ。エレベータの場合は制御系がモータを回転させるのであるからどちらに回転させているかをわざわざ検出する必要は無い。だけれどマウスホイールの場合は回転方向をなんらかの方法で検出しなければならないわけである。スリットを光学センサで読むだけでは回転方向はわからないと思うのだが、別途に検出するような機構も見当たらない。いったいどういう仕組みになっているのだろうか。
久しぶりに教科書をひらいてみると2組の光学センサを使う方法が載ってた。私はしばらく考えた、なるほど、そういうことだったのか。
- 作者: 田所嘉昭
- 出版社/メーカー: 森北出版
- 発売日: 1990/12
- メディア: 単行本
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