レンタルビデオショップ大手の「ゲオ」で以前にクーポンを貰った。 使う機会がないまま放置していたのであるが、あらためて見るとサービスの実施期間として年を書いていないことに気付いた。 月日と曜日だけによる記載なのである。

具体的には 1/1 SUN ▶ 1/31 TUE といったように記載されている。 クーポンを受取った日のことを考えると常識的には 2017 年の 1 月のことだというのはわかるのだが、当然ながらおおよそ 7 年毎に同じ曜日が巡ってくる。 たとえば 2023 年の 1 月の曜日もこの記載内容に当て嵌ってしまうのだ。

法的には機械的に発行されるクーポンは契約の一種とは見做されず、店側が応じなければそれ以上の要求はできないということのようだが、火種になりかねない要素だと思う。

日付を書くときは年も入れるに越したことはない。

Document ID: 56165c6c4711acbd54045d53b6cdab56

こんな夢をみた「四年七組」

こんな夢をみた。

私は小学校の校庭にいた。 夕方から夜になりかけるくらいの暗さだった。 見えないことはないが、不安な程度の暗さといったところである。 誰もいない。

私は内ポケットからリモコンを取り出してスイッチを押すと校庭の照明が付いた。 校庭の照明は野球場にあるようなすごく強力なもので、たちまち明るくなった。 照明のリモコンは、一般的な照明用のリモコンとして想像されるようなものではなく民家の壁に設置されているようなものをそのまま取り出してきたような形をしていた。

私が小学校にいたのは、小学校に関連する噂を確かめにきたのだった。 四年七組の教室には呪いがかかっているのだという。

私は小学校に入っていくと、何故か床や壁は剥き出しの木造で、一般的な校舎の意匠ではなかった。 校舎というよりも、寺を思わせる見た目であった。 ちなみに、外から見た校舎はごく一般的な学校の様式だった。 建物は校舎の様式にありがちな細長いものではなく、上から見ると真四角のような形になっていたはずだ。 その右奥が目的の四年七組だった。

寺の廊下のような廊下をそのまま進み、四年七組の教室の戸 (障子が貼られた和風の様式の戸である) をあけると、そこもまた畳敷きの和風の部屋だった。 だが、とりたてて怪奇現象に関するようなものもなく、廊下を通って入口に戻ろうとすると、曲がり角で和尚に鉢合わせた。

以上。

夢の中の私はこれらを当然のものと受け止めていたが、実際にはこんな場面を体験したことは一度もない。

この夢に登場した小学校の外観は私が通っていた小学校とは全く異なるものであったし、私の通っていた小学校は各学年に二組しかないので七組などといったものは存在するはずもない。 当然に、教室が和風だったりもしない。 どこかの教室の呪いなどといった噂も記憶にない。

こういったよくわからない夢が、いったいどういった記憶から合成されたものなのか、自分の内面に想いをはせてみるのもまた一興である。

こんな夢をみた「ゆがんだ景色」

こんな夢を見た。

私は自動車にのっていた。 自動車は高度に自動制御されていて運転の必要はないが、見た目には現代の普通の自動車のようにハンドルもあり、ペダルもついていた。 窓はガラスではなくディスプレイになっていて、外の様子に情報を付け加えて表示する、いわゆる強化現実 (AR) を実装したものだった。

その自動車は山道を走っていた。 遠くに山城が見えた。 自動車には誰だかよくわからない同乗者がいた。 同乗者の説明によれば、城を中心にした観光地なのだという。

しばらくすると、 (窓に模した) ディスプレイの景色がゆがみ、まるで空中を走っているかのような状態になった。 観光地として城を強調するあまり、どこからでも城が見えるようにデータが補正されて、結果として無理のある映像になっているのだと同乗者が説明してくれた。

私はリセットスイッチ (通常の自動車ならばワイパーを動かすスイッチであるが、夢の中の私はなぜかそれをリセットスイッチと認識していた) を押したが、映像はゆがんだままだった。 与えられるデータがゆがんでいるので、やりなおしたところでゆがみは解消されないのだった。

Document ID: 2942e23018114c8c9f1bee809e2eceac

メモリストリーム

プログラミング言語 C における文字列というのはメモリの塊そのものです。 見えているままのデータがメモリ上のどこかに配置されています。 余計なことをしない単純さは機械の性能を引き出しやすい一方で、ちょっとしたことでもプログラマが手間をかけなければいけません。 もちろん、文字列を扱うライブラリを導入したり作ったりすればいくらでも複雑なことは出来るのですが、凝ったデータ構造は標準ライブラリとの組合せがやり難くなります。 そのあたりを考慮して使い勝手がよく汎用性が高い仕組みが作れないものかと私は考えていました。 そして、思い出したのは以前に作ったメモリをストリームとして読みだす仕組みのことです。

これと同様にメモリへの書き込みをストリームを通して出来る仕組みがあれば便利でしょう。 Scheme の文字列ポートによって、ファイル操作と同じ要領で文字列を構築できる便利さを私は知っています。

結果として出来たライブラリに memstream と名付けて Github に置きました。

例えば数をストリームに出力する関数があったとして、関数 open_output_memstream がオープンしたストリームを出力先にすればそのまま文字列を構築することが出来ます。 以下のように使えます。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include "memstream.h"

int count_three(FILE* fp) {
  int total=0;
  for(int i=3; i>0; i--)
    total += fprintf(fp, "%d\n", i);
  return total;
}

char* count_three_string(void) {
  FILE* fp=open_output_memstream();
  count_three(fp);
  fputc('\0', fp);
  size_t len;
  char* str = mclose(fp, &len);
  return str;
}

int main(void) {
  count_three(stdout);
  char* str=count_three_string();
  printf("%s\n", str);
  free(str);
  return 0;
}

ライブラリ memstream は Windows のパイプの機能を利用しています。 パイプの読書きのハンドルに対しては、シークを除いてはファイルに対しての読書きとほぼ同じ操作が可能なので、パイプのもう一旦で受取った情報を文字列として構築するという考え方です。

POSIX に有る open_memstream という機能とよく似ています。 インターフェイスも合わせることも考えたのですが、別スレッドで動いている都合上、タイミングを待つ必要があって現在の形に落ち着きました。

Document ID: 7f7c141b7a1c51ba27bf73ac15996653

奇妙な誤字

近頃はアマチュアによる小説作品がインターネット上でたくさん発表されている。 書いているのは素人であるし、編集者がいるわけでもないので誤字が多く含まれるのは仕方のないことではあるのだが、単なる漢字変換間違いではない奇妙な誤字を見ることがある。

そのひとつはカタカナの「ニ」であるべき箇所が漢数字の「二」になっているというものだ。 普通の入力システムでは文節や単語を単位とする変換になるのでカタカナから成る単語の内の一文字だけが漢字になるというのはどうにも()せない。 同じ人による(くせ)というわけでもなく、多くの人がこの間違いを頻繁にやっているのである。

とはいえ、カタカナの「ニ」も漢数字の「二」も音は同じ「ni」なので、私が知らない何かの入力システムではそういう打ち(そこな)いをしやすいこともあるのかもしれない。 などと思っていたのだが、カタカナの「ロ」であるべき箇所が漢字の「(くち)」になっているという事例もちょくちょく見る。 これは打ち(そこな)いで起こるようなものとも思えず、いったいどういうことなのかさっぱりわからない。

Document ID: 4ac8b6a47625b23b24e723b30c1bd8b0

Scheme で最速の Fizz Buzz を

プログラマの最低限の能力を測る試験として Fizz Buzz という問題が知られている。

基本的には 1 から 100 までの数値を表示するのだが、

  • 数値が 3 で割りきれるときは数値のかわりに Fizz と表示する
  • 数値が 5 で割りきれるときは数値のかわりに Buzz と表示する
  • 数値が 3 と 5 の両方で割りきれるとき (つまり 3 と 5 の最小公倍数である 15 で割りきれるとき) は数値のかわりに FizzBuzz と表示する

という規則を実現するプログラムを書くというものだ。

しばしば技巧的な要素を盛り込んで遊ぶ題材としても用いられる。

これを Common Lisp でなるべく高速に処理しようと試みている記事を先日読んだ。

要するに、実行するよりも前に文字列を組み立てておき、実行時には構築済みの文字列を表示するだけというメカニズムである。

私は、 Scheme (R6RS) で同様のことをしようとするとどうなるか考えてみた。

(import (rnrs))

(define-syntax make-fizzbuzz-string
  (lambda(ctx)
    (syntax-case ctx ()
      ((_ n)
       (integer? (syntax->datum #'n))
       (call-with-string-output-port
         (lambda(port)
           (do ((i 1 (+ i 1)))
               ((< (syntax->datum #'n) i))
             (display
              (cond
               ((zero? (mod i 15)) "fizzbuzz")
               ((zero? (mod i 5))  "buzz")
               ((zero? (mod i 3))  "fizz")
               (else i))
              port)
             (newline port))))))))

(define (fizzbuzz)
  (display (make-fizzbuzz-string 100)))

(fizzbuzz)

Guile で逆アセンブルするとこうなる。 (当初は Chez Scheme を使おうとしたのだが、逆アセンブル機能が提供されていなかった。)

0    (assert-nargs-ee/locals 0)      ;; 0 args, 0 locals
2    (toplevel-ref 1)                ;; #<procedure display (object #:optional port)>
4    (object-ref 2)                  ;; "1\n2\nfizz\n4\nbuzz\nfizz\n7\n8\nfizz\nbuzz\n11\nfizz\n13\n14\nfizzbuzz\n16\n17\nfizz\n19\nbuzz\nfizz\n22\n23\nfizz\nbuzz\n26\nfizz\n28\n29\nfizzbuzz\n31\n32\nfizz\n34\nbuzz\nfizz\n37\n38\nfizz\nbuzz\n41\nfizz\n43\n44\nfizzbuzz\n46\n47\nfizz\n49\nbuzz\nfizz\n52\n53\nfizz\nbuzz\n56\nfizz\n58\n59\nfizzbuzz\n61\n62\nfizz\n64\nbuzz\nfizz\n67\n68\nfizz\nbuzz\n71\nfizz\n73\n74\nfizzbuzz\n76\n77\nfizz\n79\nbuzz\nfizz\n82\n83\nfizz\nbuzz\n86\nfizz\n88\n89\nfizzbuzz\n91\n92\nfizz\n94\nbuzz\nfizz\n97\n98\nfizz\nbuzz\n" at /c/Users/saito/Documents/fast-fizzbuzz.scm:22:11
6    (tail-call 1)                                         at /c/Users/saito/Documents/fast-fizzbuzz.scm:22:2

構築済みの文字列を表示するだけになっていることがわかる。

Document ID: e2741c0cea07aa2fbddc630e30240a15

お潤い休み

私は香川県に生まれ育ち、両親もまたそうである。 父から聞いた話なのだが、父が子供の頃には雨の日の農業を休むことを「おーるい休み」と呼んでいたのだそうだ。 母は商業地の生まれなのでそれを知らなかった。 どういうわけかその日にはうどんを食べる習慣があって、父はそれを楽しみにしていたのだという。 休日に限らずうどんばっかり食ってるだろうに……、と突っ込んでおいた。

では「おーるい休み」とは何かというと、状況からして「お(うる)い休み」であろうと、それについてウェブ検索してみたのだが、驚くほど見付からない。 その言葉を使用している例すら見付からない。 かろうじてそれについて触れた郷土資料が存在するという情報だけが見付かった。

ウェブには大抵の情報があるような気がしていたが、そんなこともないという話である。 インターネットが普及する以前の情報は各地域の資料にあたらないとわからないことは多いのだ。 さらに言えば、地域情報にも限らない。 私はレトロなプログラミング言語 TL/1 について以前に調べたことがあるのだが、正確な情報はさっぱり見付からず、当時の雑誌を調べる必要があった。 コンピュータのことならインターネットに大抵の情報があるだろうと思っていたので、インターネットの限界を感じたのだ。

郷土資料を多数保管している図書館が資金不足で資料を破棄せざるを得ないという事例は少なくない。 その土地が積み重ねた歴史がそんなつまらない形で消えていくのは実に残念だと思うのだ。

Document ID: 40a36e534b22b12b8be7f5b3423e7f4e