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万能な HTML

文章を記述するために HTML は万能の選択肢だ。 必要であれば JavaScript を用いることでかなり複雑な描画も可能であるし、動きのある画像も作ることが出来る。 数式を記述するための語彙群である MathML に対応したブラウザが一向に出てこないが JavaScript で書かれたライブラリ MathJax を導入することで MathML を利用することが出来るどころか TeX 風の記法も可能になる。 (というより数式は MathML よりも TeX 風記法で書かれることの方が多いようだ。)

しかしブラウザを通さないで見たとき、視覚的にマークアップは邪魔だ。 HTML タグを使う記法は冗長なので書くのが面倒くさいという欠点もある。 そのために簡易的な記法 (軽量マークアップ言語) がいくつも生み出された。 今では Markdown が最も有名だが ReStructuredText, Textile, AsciiDoc, Creole といった記法がよく知られており、各種ブログやウィキのサービスはこれらの他に独自の記法を持っている場合もよくある。

さて、軽量マークアップ言語は軽量というだけあって HTML のような万能を目指さないかわりに記法が簡易的になるようにするというのが基本的な理念だろう。 たとえば行頭に # を入れて見出しにする記法などは、それをレンダリングしなくても見出しらしく見えて視覚的にも自然である。

高度な機能を捨てることで簡易さを目指したはずなのに、やはり物足りなくなってくるのか拡張仕様が現れてもいる。 軽量にすると決めたのならある一定以上はサポートすべき範囲のものではないとして捨てればよいのだ。 後付けでこれもいる、あれもいると加えてしまったばかりに不格好になってしまっている。 そんなわけで、近頃の私は、いっそ最初から HTML で書くのが好ましいと思っている。

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