こんな夢をみた「三人の死体」

こんな夢を見た。

夢の中の私は学校 ((じゅく)かもしれない) の教室にいた。 私も含めてその場にいる人は学校の制服らしきものを着ていた。 白い半袖のワイシャツと黒いズボンだ。 そして、どういう理由だかわからないが私は席を移動することになり、机と椅子を教室の最後列に運んだ。 新たに隣の席になった人と「上手く便乗して移動できたな」という意味の会話をした。

すると、教室の外から入って来た人が私にかなり分厚い書類の束を渡しながら、外へ出るようにと教室の皆を(うなが)した。 私は受け取った書類を机に仕舞(しま)った後に外へ出た。 建物の出入口は民家の玄関のような幅しかなく、扉も民家の扉といった雰囲気だった。 ぞろぞろと出ていく人達に続いて私が扉に手をかけると、扉が妙に重い気がしたので、何かが引っ掛かっているのではないかと視線を動かした。

結果としては (少なくとも外観からわかる範囲では) 扉に異常はなかったが、扉を開けてすぐの目の前にある左側の軒下(のきした)に死体が引っ掛かっていた。 その死体は作務衣(さむえ)のような服を着ていて、私はそれを「陶芸家風だな」と思った。 思わず「うわぁ」と声を出すと、すぐ前を歩いていた男性が振り向いたので死体を指差して示すと、彼もまた驚いていた。

割と目につくところにある死体なのに私の前を歩いていたたくさんの人達はこれに気付かなかったのだろうかと視線を進行方向に戻すと、十メートルほど向うにある大木からふたつの死体が落ちてきた。 この死体は背広を着ていて、夢の中の私は何の理由もなくそれを刑事の死体だと思った。

以上。

この夢には私の知っている人も場所も登場しない。 推理物を読んだ記憶などから構成されたのかもしれないが、物語を読んだときにはないひどく不快な印象が残った。

Document ID: de2fb1118fccbba93f576a88850b319b